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「乱歩の恋文」バックステージノート-細部に宿る魂 [てがみ座「乱歩の恋文」]

こんにちは!もう2月。なんだね。暦の上では春、なんだね。
冬を駆け抜けて、気がついたら今になってた。
風邪などひいていませんか?温かくしてお過ごしくださいね。

ブログ、ずっと書けなくてごめんなさい。
怒濤の日々からもう一週間が経とうとしている。あっという間すぎて、びっくりする……

本当に遅くなりましたが、
シアタートラム版「乱歩の恋文」、無事に閉幕いたしました。
ご観劇頂いた皆さま、ありがとうございました…!

普段は公演が終ると、倒れてしまうのだけれど
今は、「これからが肝心だ」との思いがいっぱいで
なんだか倒れるどころではありません。
あまり、ポカン……と腑抜けになれる心境でもないの。
ただ、一緒に過ごした人たちと、急に会わなくなったこと、
それぞれの日常に帰ること、
それだけが不思議な気がしてなりません。
離れていながら、ことばにできない想いで繋がっている、そんな感覚。

何から振り返ればいいのか……
バックステージの裏話も含めて書いていこうと思います。

今回のこの舞台、私たちにとってはものすごく大きな挑戦となりました。
シアタートラム・ネクストジェネレーションvol.4の公募枠で上演して頂いた作品でした。

「乱歩の恋文」初演が2010年11月の王子小劇場。てがみ座 第3回公演でした。
その時の手応え、座組の一体感、「もっと大きな空間で上演したい」という夢。
初演に関わった全員が、この作品の再演の可能性を心の中に抱いていた。
私も、この作品は近いうちに再演ができるのではないかという予感を抱いていて、
出会ったのが「シアタートラム・ネクストジェネレーション」の企画でした。

46分の1、というたいへんな倍率の中から選んでいただきましたことに、
本当に感謝いたします。
ちょうど、渋谷の駅のホームに降り立った瞬間に、「決まりました」と劇場からの電話をいただいて。
そぐにその場で演出の扇田拓也さんに電話しました。
渋谷駅のホームの雑踏が消え失せて、思わず涙ぐんでしまった、あの瞬間のこと。
今でもよく覚えています。

それから、再演に向けて動き出した日々。
初演に関わっていた全員が、心の中で『来たか!』と呟いたに違いない。
全員が心の中で抱いていた予感が、現実に変わった瞬間。
初演と同じく、てがみ座にとっての最強スタッフの皆さんが勢揃いしてくださいました!

演出       扇田拓也(ヒンドゥー五千回)
舞台監督    杣谷昌洋
舞台監督助手 森山香織梨
舞台美術    杉山 至+鴉屋
照明       千田 実(CHIDA OFFICE)
音響       余田崇徳
衣装       吉田健太郎(yu- GEN CRaFTS)
方言指導(伊勢弁)  井上央子
宣伝美術写真 伊藤雅章
美術オブジェ  大野洋平(乱歩デスクライト「二顔灯」、ロビーオブジェ)

それに、この再演から加わってくださった新たなスタッフ陣!

演出部      宮本翔太(椿組)・箱田暁史・今泉舞(てがみ座)・扇田森也
方言指導(大阪弁)  奈良谷優希(まじんプロジェクト)
宣伝美術    山下浩介

強い信頼感で結ばれた座組は、本当に心地良い。
全員がそれぞれのクリエイティブを思う存分に発揮しあえる。
今居る場所から、少し無理してでも、一歩でも二歩でも前に進む。
こんなスタッフの方々に支えられて、今回の舞台が動き出しました。

最初のスタッフ打ち合わせの時間も、とっても面白かった。
王子小劇場で初演したこの作品を、どうやってトラムで上演するか?
打ち合わせに向かう間、私の頭の中には「シビアな予算の中でどうすれば」という思いが渦巻いて
うーん、どうしようか……とひとりで悩んでいたのだけれど、
扇田さん、杉山さん、千田さんと顔を合わせた瞬間に、そんなもの吹き飛んでしまった。
全員が、「初演でやったことを何一つ欠かさず、すべてをよりパワーアップさせる方向で!」
言葉を交わすより早く、ためらいもなく、一致団結していたのです。
もちろん私も。素直な心で。
最初っからやりたいのです、お金のことは置いておいて。
元がそうなのだから、打ち合わせが始まった途端にぞくぞくして。
それならば難しい挑戦でも集客を頑張ろう!と腹を括りました。
そこからはもう舞台の方針は揺るぎなく、お金がない部分は工夫を詰め込んで進み始めました。

俳優陣の方では、再演では、初演の神保良介さんから宮沢大地さんに変わりましたが
それ以外の方々は、すべて初演と同じメンバーです。
それから新たに、演出部として加わった、翔太くん・箱田くん・舞ちゃん。
劇場の稽古場をお借りして、稽古に集中する日々を過ごすことができました。
初演で一度完成形まで持っていっているのだから、と思いきや
そこから先へ行く挑戦、これは一筋縄ではいきません。
今回はたっぷりと稽古期間があるにも関わらず
一瞬たりとも弛む暇がなかったです。焦ってさえ、いたかもしれない。
演出の扇田拓也さんの眼差しがより一層、深く。大胆に。繊細に。
無数にある表現の中から「真実」が宿る瞬間を探し求めてくださいました。
稽古の日々の興奮を、心に焼き付けておきたい。
様々なルートや稽古を試しながら、トレッキングのように上昇を続けた日々。

今回は、てがみ座の尾﨑宇内・劇団桟敷童子の稲葉能敬さんが外部公演出演中のため
稽古の合流時期が少し遅めでした。
その間は、翔太くんが稲葉さんの、箱田くんが宇内くんの、
それぞれスタンドインとして代役を務めてくださった。
台詞も動きも完全に自分のものとして。稽古を重ねて。
彼らの存在があったからこそ、相手役の女性陣もしっかり稽古を積むことができ
全体の意識も一層引き上げられました。

さらに2012年の幕開けは、舞台美術作りから!
キャストさんたちも舞台美術を一緒に作ってくださいました。
若手男性陣を中心に、舞台美術研究工房六尺堂へ。(本当にありがとうございます!)
女性陣は稽古場で、幕を縫う。提灯を作る。
そう、あの上空を覆っていた提灯も、全部私たちが作った物なんです。
風船を膨らませて、千切った和紙を障子糊で貼っていって、色をつけ、風船を割り……
全部で23個!稽古場も工房と化してました。
みんなで小道具を探して集め、中には世田谷ボロ市に出かけていった面々も。
扇田さんの舞台への徹底した眼差しに貫かれて、演技もスタッフワークも、
ともかくも細部まで魂を宿らせる。

ご紹介します。
「細部に宿る魂」の数々をご覧ください!

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若手男性陣を中心に作っていった「阿片窟」ワゴン。裏側が「博文館」デスクになっています。
見て!この手すりの部品に至るまで。
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おお!手作り!!

小道具のこだわりの一例を。
ご観劇頂いた方にはお馴染み深い「一柳斎先生」こと金原直史さん。
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彼はもう全身小道具のオンパレードでした。錫杖も実はとても重かったのです!
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首から掛けている、なにやらよく分からないものの数々……。人形、首がありませんよ・・・。
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錫杖には仮面がついていました。いろいろと。
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彼が背負っている籠には全面に「偽瓦版」が貼られていました。
この偽瓦版を作ったのは箱田暁史くん。
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こっちには「人魚」の偽瓦版もありますね。

博文館のデスクにも、いろいろと小道具満載ですね。
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意外と勉強家ですな……。
(このあたりの本は、ボロ市購入のものもありますよ!)

稼働式の舞台美術には目には見えない工夫もいっぱい!
乱歩さんの文机や博文館のストッパーなど、
見えない部分で創意工夫を発揮してくれた宮本翔太くん。
軽い力でしっかり止まる、稼働もスムーズな優れものなんです。
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これ、俺グッジョブ!の笑顔。
1回ごとに破れる襖も、彼が貼ってくれてました。
(襖の絵は、彼と今泉舞ちゃんが描いていたのですよ!)

稽古場にはお着物もズラリ。
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早替え多発で、皆さんものすごく手早くなりました。
写真が撮れなかったんだけれど、数々の仮面もご紹介したかった!
客席で前の方の方々は見えていたと思うのだけれど、
阿片窟のシーン、群衆がつけていた、たくさんの仮面。
面白くて怖くて、ぞっとするシーンでしたね……

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幕の仕掛けを入念にチェックしてくださった森山香織梨さん。
毎回プリセットが大変なんです。
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途中参戦してくださった扇田森也さん。ご自身も、新国立劇場の養成所を出られた俳優さんです。
森の妖精と異名を取る彼。ほんとにもう、いつだってこの笑顔!

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建造物のような舞台が組み上がって……
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努力の結晶 提灯も、電柱も上空に浮かびました!

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女子楽屋の皆さんも準備万端のようですね。お菓子食べてるようですが。
この方達、カメラ向けた途端に即刻このポージングですよ。
(境宏子さん・西田夏奈子さん・和田真季乃さん・福田温子さん・今泉舞さん)

そうして、舞台に光が入り……
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本番の時を迎えました。

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撮影/伊藤雅章
(すべての舞台写真、禁 無断転載)

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1場「江戸川乱歩の死」  岡野暢

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1場「江戸川乱歩の死」  西田夏奈子・宮沢大地

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3場「紅座」  西田夏奈子・中村シユン

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4場「白昼夢-隆子と隆-」  西田夏奈子・和田真季乃

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5場「質草」  和田真季乃・福田温子・石井統・宮沢大地・金原直史

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5場「質草」  稲葉能敬・和田真季乃

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5場「質草」  和田真季乃・稲葉能敬

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6場「二銭銅貨」  福田温子・尾﨑宇内

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6場「二銭銅貨」  中村シユン・西田夏奈子・岡野暢 

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7場「残照の帝都」
ALL CAST(岡野暢・西田夏奈子・稲葉能敬・和田真季乃・中村シユン・宮沢大地・石井統
金原直史・福田温子・尾﨑宇内・久我真希人・境宏子・宮本翔太・箱田暁史・今泉舞)

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9場「代作」  尾﨑宇内・久我真希人

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9場「代作」  稲葉能敬・尾﨑宇内

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9場「代作」  稲葉能敬・岡野暢

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10場「悪夢」  境宏子・岡野暢

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10場「悪夢」  岡野暢

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11場「傀儡師」  境宏子・西田夏奈子

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12場「灯火」  西田夏奈子・岡野暢

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12場「灯火」  西田夏奈子・岡野暢・ALL CAST

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13場「白昼夢-手紙-」  和田真季乃・中村シユン・西田夏奈子

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13場「白昼夢-手紙-」  西田夏奈子・和田真季乃

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・シアタートラム版「乱歩の恋文」DVD 予約受注(2月~3月お届け) 2,500円
・シアタートラム版「乱歩の恋文」戯曲 1,000円
てがみ座HPにて販売いたしております!
コンタクトよりお申し込みください。info☆tegamiza.net(☆を@に変えてください)
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本当に嬉しいことに、
全6ステージ1,363人ものお客さまにご覧頂くことができました。
シアタートラムを埋めるお客さまを見たときには胸が一杯になりました。
心から感謝いたします……

たくさんの方々に支えられた公演でした。 本当にありがとうございました!

旗揚げから三年目、劇団が少しずつ大きくなって育っていきます。
それでも、こうして真摯に創ること、それだけが私たちの魂だって思います。
どんなに大きな劇場で上演するようになっても、それだけは喪わない。
それが、私が創りたい演劇なのだから。
これからは、てがみ座はまた次の新作公演に向けて動き出します。
創り手の情熱が通い、観てくださる方の心に響き、作品に魂の宿るものを。ずっと。
大変に難しいけれど、これほど挑戦しがいのあることも、他にないもの。
夢中で、やっていこうと思います!

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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シアタートラム版「乱歩の恋文」
ALL CAST&STAFF

[後列] 左→右
mico.(制作)・小野和佳子(制作)・吉田健太郎(衣装)・杣谷昌洋(舞台監督)・
藤田昌久(劇場てがみ座担当)・石井統・扇田森也・余田崇徳(音響)
[中列]
金原直史・尾﨑宇内・宮本翔太・箱田暁史・千田実(照明)
今泉舞・稲葉能敬・岡野暢・宮沢大地・久我真希人
[前列]
扇田拓也(演出)・境宏子・和田真季乃・長田育恵(作)・中村シユン・森山香織梨(舞監助手)・福田温子

(あっ。西田さんがいないよう。これ、西田さんが撮ってくれた写真なんだ。
西田さん。西田さん。どっかにいないかなぁ)

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いたいた。西田夏奈子さん!よっ、我らが座長っ!




シアタートラム「乱歩の恋文」、明日千秋楽 [てがみ座「乱歩の恋文」]

シアタートラム・ネクストジェネレーションVOL.4で上演中の「乱歩の恋文」、
いよいよ明日が千秋楽となってしまいました。
これまでずっと稽古してきた日々、
一緒に舞台を創るスタッフ・俳優陣の絆、信頼感、
支えてくださった方々。
そして、公演を観に来てくださった方々。
たくさんの方への感謝が込み上げてきます。
これに応えるにはただひとつ、最後の最後まで、前へ。上へ。
創り続けること。
終りたくない、けれど、明日で最後。
精一杯、最後まで、いこう!

明日、千秋楽!

春を告げる舞台へ [てがみ座「乱歩の恋文」]

少し、空気が緩んできた気配…。
春に向かいつつあるね。
昨日はね、久しぶりに写真美術館にいってきました。
[かがやきの瞬間 スナップショットの魅力]展。
本当に素晴らしい展示だった!
ひとの生きる強さ、輝き、空気、時間、光。そんなものが閉じ込められて。
そこにまぎれもなく在る、いのちのかがやき。
観ている内に、笑顔になってしまった。まぶしくて。


さて、お久しぶりのブログでございますよー。お元気ですか?
インフルエンザが流行ってるので本当に気を付けて。
実は私も1月に掛かって、ああ予防接種受けておけばよかったと思ったのでした。

そして怒涛のように、もう2月。ですよ。
実は、いろいろな事情があって昨年秋の公演の段階では
この春の予定が決められなかったのですが
急遽昨年末に、来る春の予定が決定したのです。

既にお聞き及びの方もいらっしゃるとは思いますが、
前回公演のパンフレット等には載せていませんけれど、
4月12日~18日、王子小劇場にて第4回公演を上演いたします!

私にしては準備期間が短く上演を決定したこの公演、
1月はプロデュース関連の動きや制作実務、稽古場押さえなんかをしているうちに
ぎゅんぎゅん過ぎて行ってしまった。
過ぎていくっていうか、あれっ1月が消えた!、という感じ。

その中でも1月は恒例の王子の新年会があって、
昨年上演した「乱歩の恋文」より
西田夏奈子さんが「2010年 佐藤佐吉賞 優秀主演女優賞」を。
稲葉 能敬さんが「2010年 佐藤佐吉賞 優秀助演男優賞」を、
それぞれ受賞されたのです。
優秀賞に選ばれるのは、すべての年間上演作品から5人。
役者さんの素晴らしさ、そして演出の扇田拓也さんによる上演成果の結実というかね、
本当に嬉しかった。推してくださったすべての方々、本当にありがとうございました。

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西田夏奈子さん
岡野 暢さん(身体の景色)

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稲葉 能敬さん(劇団桟敷童子)


そしていよいよ、春の話ですよ。。。


ほんとうにこのスパンというのが厳しくて。
学生のときの劇団活動と同じ早さといいますか
あの時は授業も出ないでとにかく打ち込んでいられたけれど、今は社会人
実務面で時間をどうやりくりするか、
そしてなにより、どれだけ創作に向かえるか……
何を書くか、どんな手法でやるか
時間がいくらあっても足りないのです。

でも乗っていきたいと思ったのです、今は。
無理してでもちょっと鍛える場に自分を置きたい。
へこたれることもあるかもしれないけど
上演というのが、最大に、いろいろなことが試される場だから。

私自身が稽古場が好きで、上演に合わせて本を書いているから
(そしてきっと、根っ子の所は怠け者だから)
上演予定がないものを机上で書くというのが、どーにもこーにもできなくて。

だから、えいやっと上演に向かうことにしました。

次は今年の9月に扇田拓也さんと組む二回目の公演が控えていたので
一度、もう少し枠を押し広げる領域へ、思い切って踏み出したいと思いました。
音楽を取り入れた芝居を。

私はもともとミュージカルを書いてきているから
ミュージカルならこれまで何作品も作ってきている。
でも、作りたいものは決してミュージカルではなくて。
音楽の力で「くるんで」、ファンタジーの次元に昇華するのではなくて
音楽の力でより役者の存在を「晒す」ようなものにしてみたい。
できることなら、より原始的な方向へ向かいたい。
言葉と音と身体がもっと密接だった舞台へ、
洗練から遠ざかるものができたらいい。

そんなことを思っていたのでした。

それでも一人じゃどうしようもない。
座組が出来上がるかどうか……
それ次第で決めようと思っていたところ、
これ以上ないパートナーと組むことができたのでした。

演出に前嶋ののさん!
ののさんは旗揚げ公演の「カシオペア」を演出してもらったけれど、
元々は学生時代の頃からのつきあい。
私が早大ミュージカル研究会にいて
ののさんは国立音大でミュージカルをしていた。
学校を越えてひとつの舞台を創る機会があって、
そこで私が本を、ののさんが演出をしたのでした。

言葉と音と身体がひとつとなった舞台は、
まさに前嶋ののさんのフィールド

しかもわくわくするような出演者が決定!
素敵なジャンベプレイヤーさんも決定!

ああ、本当によかった……!すっごく楽しいことになりそうです。
問題は、私がまだ何も書いてないという点だけで。
ううう。

でもね、やるのですよ。
書くのですよ、今月。ね。

てがみ座 第4回公演<シリーズ・五線譜vol.1> 『線のほとりに舞う花を』

作 長田育恵 /演出 前嶋のの(思考動物)

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★A4flyer-back110206.jpg


今月、頑張って書きます。
いいもの書きたい!って頂上を見据えててもいいものは生まれてこないから。
1歩ずつやっていきます。書いてくね。

山を登れるだろうかって恐れを消して、
腹の底にぎゅっと力を入れて。
書いていけば恐れは消える。
書き出すまでが恐ろしいんだ。

どうかどうか、お待ちください。
春を告げる舞台を。

公演終了、本当にありがとうございました! [てがみ座「乱歩の恋文」]

演劇ユニットてがみ座「乱歩の恋文」、公演が終わって……
早くも、もう10日近くが経ちました。

ご観劇くださった皆さま、
関わってくださったすべての皆さまに、
心から御礼申し上げます。

本当にありがとうございました!!!

お礼が遅くなりまして、ごめんなさい。
公演終了後から体調を崩してしまい、高熱が続くなど
なかなか体調が落ち着かなくて。
でもやっと、快復しました。
10日も掛かってしまいました……
それほど、夢中で走っていたんだなぁ。

本当に、夢の中を走るように、
過ぎ去った景色のどれもが鮮やかで、胸に沁みています。


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撮影/伊藤雅章)
西田夏奈子・岡野 暢


今回の舞台は、自分にとって、また、演劇ユニットてがみ座にとって、
とても大切な公演となりました。


素晴らしい座組に恵まれました。
演出の扇田拓也さんをはじめ、
出演者お一人お一人が、縁あって出会えた方、
また私自身が劇場を回って、舞台を観て
ぜひこの方とご一緒したいと思った方々と創り上げることができました。
スタッフの方々にも、大きな翼をいただきました。


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(撮影/伊藤雅章)


舞台のことはまたゆっくりと、時間をかけて書いていきますね。


今夜のところは、とにかくも。
遅ればせながら、
応援してくださった皆さまに、
言葉にできないほどの感謝を。

そして、

共に創り上げた仲間へ。
一瞬一瞬が、心に刻まれています。
言葉にしなくても伝わるであろう想いをこめて……

本当に、ありがとうございました!




明日千秋楽。夕方空いていたら、どうか劇場へ! [てがみ座「乱歩の恋文」]

てがみ座「乱歩の恋文」、ついに明日千秋楽を迎えます。
残すところ、あと2ステージ
大変なご好評をいただくなかで、ここまで務めてくることができました。
あと2ステージで、この奇跡のような座組は幕を閉じる。

西田夏奈子が演じる、いじらしく強い隆子に、もう会えなくなってしまう。
岡野暢が演じる乱歩の、美しい狂気が観られなくなってしまう。
稲葉能敬の人間の力、役者の魂。
和田真季乃の若葉のような瑞々しさ。生命力。
境宏子の、身体と声。妖艶な美しさ。
久我真希人の愛すべきキャラクター。演技センス。
神保良介のクレバーな演技。確かな仕事。
尾崎宇内の真摯な眼差し。ひたむきさ。
金原直史が創り出す、時代の空気。奇想天外。
石井統の絶妙な抜け感。呼吸点。
福田温子が創り出すリズム。明るさ。日の光。
そして、中村シユンの唯一無二の存在感。

全員、替わりがいない、素晴らしい役者陣です。


けれど明日の千秋楽、17時の回が
17時という夕方の時刻の開演のため、とても集客が悪く
ここまで満員御礼の回を何回も出しながらも
明日の千秋楽17時の回だけが空いております。

このブログをどれくらいの方が観てくださっているか、わからない。
けれど、ここにもう一度お願いいたします。
明日の千秋楽、17時開演。
もしもご都合がつきましたら、王子小劇場へいらしてください!

真剣に創った、面白い舞台であることはお約束します。

演劇ユニットてがみ座
「乱歩の恋文」
明日10日まで!  13:00/17:00
王子小劇場
http://tegamiza.net/index.html

明日の千秋楽を満員にしたいのです。
劇場にて、どうかお待ちしています!

満員御礼の初日、ありがとうございます! [てがみ座「乱歩の恋文」]

「乱歩の恋文」、初日が終わりました!
立ち見の当日券も出るほどの、満員御礼の初日となりました。
初日にご来場いただきましたお客さま、
心から、
ありがとう
ありがとうございます!

物語を書いたときから
稽古をはじめたときから、
あの最終シーンの景色が、お客さまの心に届くことを信じて
今日まで進んできました。

この作品に関わってくださった
すべてのスタッフ、キャストの皆さんに、
そして今夜、この舞台の初日に居合わせてくださった全てのお客さまに
心から……、感謝いたします。


さあ、あしたからあと12ステージ
長丁場となりますが、どんどん進化していきそう。生きている舞台。
明日からもどうぞよろしくお願いいたします!

上演開始後、6分間は中に入ることができませんので、
お時間に遅れないようお越しくださいますよう、お願いします。

今夜はぐっすり眠ろう!
明日も頑張ろう!

仕込み初日、無事に終了! [てがみ座「乱歩の恋文」]

本日、「乱歩の恋文」いよいよ王子小劇場へ。
仕込み一日目、無事に終了しました!
今回は規模が大きくなり、たくさんの方が関わってくださっています。
劇場に仕込まれた舞台は……こりゃもう圧巻で……
舞台装置は、公演が終わったらバラしてしまうもの。
けれどもういっそ、このまま劇場にしてほしいと思うような出来映え。
舞台美術、杉山至さん。
毎回、感嘆してしまう……なんてすごい方なんだろう。
今回の主軸となる舞台に光が入ったとき、本当に凄みがあって。
早く、本番が観たいです、私も!

明日は照明&場当たりです。
誰も怪我しませんように。順調にいきますように。

明日もがんばろう!!!


愛しくてたまらない稽古場 [てがみ座「乱歩の恋文」]

忙しくて寝る時間がなくて
今はブログを書けないのだけれど、
ほんとうに、愛しくてたまらない稽古場です!あいしています。
毎日、新しい発見とわくわくに満ちてる。

清冽な集中力、穏やかな柔らかさ。
予想外のひらめき。深まっていく世界……。

目が離せないです。
稽古場が心から好きだ。

キャストだけじゃない、スタッフの皆さまにも支えられています。
今回、クレジットには書いていないけれど
オブジェ作家の大野洋平さんの参加も決まりました。

大野さんは、宇野亜喜良さんのもとでアシスタントをしている方。
ひとめで、モノヅクリが大好きなクリエイターだと分って
いつかご一緒できたらと思っていたんだ。
青ひげ公の舞台で出会ったんだ。

みんなのアイディアが高い次元で出会って……そこに何が待っているんだろう。
そんなことを思うと、
ああ、なんて幸せなんだろう。
一刻一刻を、覚えていたいです……

乱歩の恋文、きっと、特別な作品になります。
これまでの作品もまったく同じに、心の底から特別だけれど、
これはまた、心の中の違う場所で。

たくさんの方に観にいらしていただきたいです!
ほんとうに。お時間あれば、ぜひ。


演劇ユニット てがみ座
第3回公演『乱歩の恋文』

夢の奥にこそ目を凝らせ。失踪した乱歩をめぐる
幻想追跡奇譚

【出演】
西田夏奈子/岡野暢(身体の景色)/稲葉能敬(劇団桟敷童子)/
久我真希人(ヒンドゥー五千回)/和田真季乃/神保良介/尾崎宇内/
境宏子(リュカ.)/金原直史/石井統/福田温子/中村シユン

【劇場&タイムテーブル
王子小劇場

11月3日(水)~10日(水) 
3日(水)     19:30
4日(木)     19:30
5日(金) 15:00/19:30
6日(土) 15:00☆/19:00
7日(日) 15:00/19:00
8日(月)     19:30
9日(火) 15:00/19:30
10日(水)13:00/17:00

☆の回は託児サービスがあります。要予約。
イベント託児・マザーズ
0120-788-222
0才・1才2,000円
2才以上1,000円
※開場は開演の30分前。
受付開始は開演の40分前。

チケット
前売:3,000円
当日:3,500円

チケットのお求めは、以下のURLからお願いいたします!

[PC]
https://ticket.corich.jp/apply/21692/002/
[携帯]
http://ticket.corich.jp/apply/21692/002/

お時間ございます方は、ぜひ、よろしくお願いします☆

江戸川乱歩をめぐる旅 坂手島編②「手紙のゆくえ」 [てがみ座「乱歩の恋文」]

昨日29日は、キャストの福田温子ちゃんのバースディでした!
今日は王子にチラシを届けに行ってから二子玉川の稽古場まで東京を縦断、
ケーキを持っていったのでした☆
誰かがきっと写真を載せてくれてるはず……!
私は撮らなかった、というよか、撮れなかった……
携帯が数日前に突然フリップ部分が割れて、代替え機が手もとに届いたんだけど
amadanaケータイ N-04Aにしたら、カメラをどうやって使うのか分りません。
説明書に一切触ってないんだけど、パッと見て分るところにないのよ―。
どうしよう、このケータイと仲良くなれるでしょうか。
メールが打ちにくいのだよう。


さて今日は、昨日載せられなかった続き。
坂手についてもう少し。

今度の舞台では「手紙」が出てくるんだけど
(これは書いたっていいでしょう。なんせ「乱歩の恋文」というタイトルだものね)
今日は、舞台と関係がすこーしだけある景色を巡りながら
手紙の行方についてお話しします。


坂手島で、小学校の先生をしていた隆。
どんな場所だったかを見てみたくて。またもやテクテク。
この島には一つしか小学校がありません。
それも今は廃校になってしまっていて。

潮風に曝されて、錆びたような校舎。

隆がいたころよりはずっと大きく、立派になって。
でもひとっこひとりいない小学校の校舎にたたずんで
波の音を聞きながら、ほかになにか……
なにかの声が聞こえないか、耳を澄ませていたんだ。


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だけど、もう人のいない学校はシン……とするばかりで。
校庭では、名前も知らない花が風に揺れてた。


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小学校を通り過ぎて、山道を上がっていくと、アヤメ池があります。
山の中にひっそりと。
伏流水が湧き出す湿地があって、そこにアヤメ科のカキツバタが群生しているの。
ここの花は特別で、色が特に鮮明なんですって。
島でも、ここでしか咲かない。
市の天然記念物です。
5月には、ほんとうに美しく咲き誇るそう。
私が行ったときは、ちょうどね、花の盛りが終わってしまっていて。
枯れかかってしまっていたけれど、
こんなふうに……山の奥にぽっかりと、群生しているんだ。


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花はもう枯れかけているけれど、それでもこの色の鮮やかさが伝わるかな。
ほんとうに、美しい青紫色です。
山の奥に不意にこんな色が飛び込んでくるから、ハッと胸を突かれる感じです。


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花の盛りに来たかったな。
こんどの舞台では少し、このアヤメ池のことが出てくるけれど
きっとこの池だけは昔も今もかわっていないはず。
ここでしか咲かない花。ここでしか出会えない色。
この池のことを思い浮かべるとき、隆の心の中も青紫の花の色に染まったことでしょう。


最後に、小さな足跡を見つけたんだ。
島の真ん中に若宮神宮という神社があって。
そこの石段にね、乱歩(平井太郎)さんと結婚した後の隆の名前を発見!


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いろいろあって島を出て行った隆。
どうして出て行かなくちゃならなかったのかは、これもまた舞台を楽しみにしていただいて(笑)
時間が経って、
こうして、故郷にご恩返しができたんだね。


この人の心の中のどこかには、いつだって
潮風が吹くこの島の景色があったのでしょう。


お話を教えてくれたおじいさんが教えてくれた。
隆が家に里帰りしてきたとき、手紙を持ってきたんだって。
乱歩からの手紙。はじまりの手紙。
「私たちが死んだあと価値が出るかもしれないから、これは坂手においときましょう」って。

手紙は、だから今も、坂手にあるのだと思う。
私はそう思うんだ。

坂手から隆と一緒に旅立っていった手紙は、
坂手に帰ってきたんだ。

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帰りには、足を伸ばして神島へ。
船が入ってく。島の空!


江戸川乱歩をめぐる旅 坂手島編「隆を育んだ景色」 [てがみ座「乱歩の恋文」]

毎日ぎゅんぎゅん過ぎていきます-!
月曜日に、グローブ座に出てたマキノちゃんが合流!待ってたよ!
くっきりと輪郭が立ち上がっていく、じわりと心が動いていく。
稽古場でも気がつくと深く見入っている感じ。

この行方、本当に楽しみ!
昨夜、制作女子チームで集まってDM作業会。リラックスして楽しかったなー!
皆さんのお手元にもうすぐDMが届きます。
今回もチラシがとても素敵なので、クリア封筒にしました。

さて、江戸川乱歩をめぐる旅、坂手島編へ。
乱歩の妻、村山隆(りう)は、明治30年6月15日生まれ。
三重県の坂手島に生まれました。
どうやって平井太郎(のちの乱歩)と出会ったのかは、舞台を楽しみにしていただくとして、
隆が生まれた坂手島の景色を、どうしても観ておきたかったの。

坂手島は鳥羽からすぐ。鳥羽市営定期船で行けます。すぐ着いてしまうの。10分くらい。
この市営定期船は、この鳥羽離島群を結んでいて、
坂手島・答志・桃取・菅島・神島へいくことができます。
神島は、「潮騒」の舞台となったことで有名。

坂手島はとても小さい島。鳥羽市街の対岸に浮かんでいます。

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定期船が着く船着き場には小さな漁船もたくさん並び、
時間がゆっくりと……ゆっくりと流れています。
島には海沿いの道だけが平坦な部分。
あとは急な階段や細い路地が網の目のように走っています。

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山の斜面沿いに小さな家が建ち並ぶの。
家々はどこも、パステルやブルーや美しい壁の色をしていて、いつからこの色なのかは分らない。
けれど、船が帰ってきたときに、遠くからでも自分の家が見つけられるのかもしれない、
島をにぎやかに彩るのかもしれない、なんてことを思いました。

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隆の家は、ずっと島で唯一の商店だったの。
「村万商店」。そこに行ってみようと思ったんだ。
村万商店は、本当に島の中心地にあって
細い路地の奥、ふいにぽっかりひらいた広場のような交差場所に建っていました。
でも、営業は二年前までだったそう。
今は村万商店の代わりに、お向かいに別な雑貨屋さんが営業しています。

今は、もう雨戸も閉まっている、村万商店。ピンク色の壁が鮮やか。

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二年前までの営業だったんだ。
残念……と思っていたら。
まるで、奇蹟のような出会いが訪れたんだ。


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